ヒカルの碁の魅力について

囲碁の漫画ですが囲碁のルールを知らなくても楽しく読めてしまう漫画です。これは本当に驚きでした。僕が抱いていた囲碁のイメージは、お年寄りがやる難しくてつまらないゲームといったところで、もちろんルールなど知りません。ところがヒカルの碁を読み始めるとサクサクと読めてしまいます。対局自体は短くさくっと終わるのに、ここ一番の対局では一手の緊張感、攻防の熱気が見事に伝わってきます。盤面を見てもどうなっているのかわからないのにしっかりと展開がわかるのでワクワクドキドキさせられます。これは原作者のほったさんと作画の小畑先生の手腕の為せる業と言えるのかもしれません。

さて、ここまで書いておいて今更ですが、この囲碁のルールを知らなくてもサクサクと読める事で、余計な事を考えずにストーリー展開や登場人物の心情に没頭できるという事がヒカルの碁の魅力を引き立たせているのだと思います。その肝心なストーリーはというと、主人公ヒカルが師匠的立場の幽霊佐為を通して、夢を持ち、努力をし、挫折を味わい、独り立ちして成長していく姿を描ききっています。何かに夢中になりそれに突き進む事への憧れが湧いてくるような作品になっていると思います。

更に更に、ここまで書いておいて今更ですが、そんなに深く考えずただ単に「面白そうだから読む」でも十分に楽しめます。実際の所、少年漫画における友情・努力・勝利・挫折・ライバルというような重要な要素は全て押さえられていて、いざ読み始めればストーリ展開に引き込まれて先へ先へと読み進めていきたくなり、気付けば完結になってしまうなんてうこともあります。

結局は、どう読んでも面白いというところがヒカルの碁の魅力となっているのだと思います。