清水ミチコ節全開!『私の10年日記』

入院のお見舞いに友人が持ってきてくれたのが、物まねタレントの清水ミチコさんのエッセイ『私の10年日記』でした。

タイトルの通り、10年間に渡って雑誌で連載されていた日記形式のエッセイをまとめたものです。

私が手にした文庫版はなかなかの厚みがあるのですが、日記なので1小節ずつが短くて、すぐに読み終わりました。

日常のちょっとした出来事や仕事の裏話などが書かれているのですが、言葉選びが絶妙でとにかく面白いです。

普通に暮らしていると見過ごしてしまいそうなこと、例えば「こたつって便利」ということだけでも、笑える文章に仕上げられる清水さんの感性と文章力に感動しました。

「分かる!分かる!」「こんな人っているよね」と共感できるようなあるある話から「こんなことってある?」というハプニングまで盛りだくさんで、読みながらクスクス笑ってしまいます。

また、その当時の流行りや世相が反映されているのも10年日記ならではの魅力。

今では懐かしく感じる物や人もたくさん出てきて、10年でこんなに世の中は変わるのかと驚きます。

清水ミチコのファンではなくても、芸人やタレント、役者、歌手など色々な有名人が出てくるので、興味深く読めると思います。

中には、芸能人同士の意外な交友関係や人物像が見えるエピソードもあります。

普通に暮らしていると見えてこない芸能人の暮らしを知れるのはエッセイの醍醐味だと思います。

しかも、その芸能人の暮らしが意外と普通だということに何だかホッとさせられます。

今でも暇な時に何度も読み返しては笑ってしまうお気に入りの一冊になっています。